


その結果用地の形に多少難点があり、且つ地形も相当急峻なため、ある程度大工事を必要とする。また、土質が砂利交じりのやせ地である等の短所もあるが、採算に見合う範囲で土工費を効果的に投下することによって、之はチャンピオンシップ用コースとしても立派なものが出来るとの見通しを立てたのであります。
以来レイアウト案を進め、10月下旬に最終的レイアウト案を提出することができました。
10月29日の吉日をトして地鎮祭が執り行われ、清水建設株式会社によって建設工事の一歩が踏み出されました。

コースの良否を運命づける用地の調達については、私なりに無理を言って、非常な困難の末取り纏めを願った箇所も数多くあります。その結果レイアウトはあまり無理なく取ることが出来ました。然し、レイアウト上最大の難点となりましたのは、現在のNO1,2,3の地域が用地の形の上からも、又地形の上からも分離している点で、此の3本はたとえ之を逆廻りの形に配置しても何処かに無理が出るのであります。
もしこの3本に相当する面積が、現NO14のティー後方の地域にでも振り替えることが出来ていたら数等優れたレイアウトになっていたことと思います。